【写真付】オリジナルTシャツ印刷4つのプリント方法(インクジェット、DTF、シルク、昇華転写)
オリジナルTシャツを作る際には、印刷方法を知っておくといいでしょう。実は印刷方法は1つではありません。 主に使用されるのがインクジェット、DTF転写プリント、シルクスクリーン、昇華転写の4種類。
それぞれにメリット・デメリットがあり、印刷方法によってデザインを変更できると完璧です!
今回は4種類の印刷方法について解説します。この記事を読むことで、あなたにピッタリの印刷方法を選択できるはずです。
まずはじめに各プリント方法の比較表を貼ります。
参考にし読み進めてください。
目次
インクジェットプリント
インクジェットプリントとは、デジタルデータをそのままTシャツの生地に印刷する方法です。圧力や熱を加えてインクを微粒子にした後、直接生地に噴きつけます。
インクジェットプリントは、1枚からフルカラープリントできるのが最大の特徴。そのため、TMIXでは、ほぼすべてのアイテムに対応しています。
メリット1:高い再現性
色を直接噴きつけるので、インクジェットは色やデザインの再現度が非常に優れています。複雑なデザインはもちろん、フルカラーの写真や複雑なイラストなども高いクオリティーで仕上げることができます。
メリット2:何色使っても値段は同じ
通常の印刷では、色ごとに版を作ります。つまり、色を使えば使うほど、版の数が多くなり値段が高くなるというわけです。しかし、インクジェットプリントでは版を作る必要がありません。
そのため、白いTシャツはもちろん、黒やネイビー、赤などの濃色のTシャツやポロシャツなどの生地へのプリントも可能です。濃色のTシャツへプリントする場合は、白インクを下地に使うことによりしっかりと色が再現されます。
デメリット:同じデザインの大量生産には向いていない
インクジェットプリントは1枚だけのデザインや1枚づつ異なるデザインの印刷には向いていますが、同じデザインを大量生産する場合にはおすすめしていません。
インクジェットには様々な色のインクカートリッジが搭載されています。しかし、1つのインクカートリッジの容量は大きくありません。数枚程度の印刷ならば問題ありませんが、大量の印刷となるとカートリッジの交換頻度が多くなり、結果的にコストがかかるためです。
インクジェットプリントが向いている方
- 少数のオリジナルTシャツを作りたい
- 色やデザインの再現性を重視している
【TMIX対応商品】
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DTFプリントとは
くっきりとした色味を再現したいプリントに最適♪
DTFプリントはDirect To Film プリントの略称で、インクジェットでプリントしたフィルムを熱プレス転写することでプリントする方法です。細かいデザインも綺麗に仕上がり、色ムラなくクッキリとした仕上がりになるため視認性も抜群です!また、色落ちしにくく生地の伸びによるひび割れも起こりにくいので、綺麗なプリントを長く楽しめます。摩擦にも強いため、手軽に洗濯機に入れて洗濯ができます。
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化学繊維OK
ポリエステルにプリント
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1枚からプリント
版代も不要
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フルカラー
写真も鮮やかにプリント
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クッキリ綺麗なプリント
色ムラなくクッキリ
DTFプリントのプリント見本
色見本は参考となります。画面上で表示される色味と実際のインクの色味は若干異なりますので予めご了承ください。
DTFプリントのメリット
小ロットでもリーズナブル
専用のシートにプリントして圧着するため版を作る必要がありません。1枚ごとに背番号や数字・ネームの変更できるため、チームウェアやユニフォームをご検討中の方にもおすすめです!
洗濯で色落ちしにくい
シートを圧着するプリント手法なので、色ムラ・色落ちやプリントのひび割れなどに強く、洗濯で色落ちしにくいのが特徴です。
はっきりした色の表現力が高い
はっきりとした色味のデザイン表現にすぐれており、複雑で繊細なデザインでも色鮮やかに美しく表現することが可能です。
DTFプリントのデメリット
自然な風合いが難しい
シートを圧着している性質上、プリント部分はどうしても貼り付けた感じが残ります。そのためプリント部分は通気性に欠け、シートの感触が少し残ります。
熱に弱い
乾燥機やアイロンに弱く、プリント部分が溶けてしまうことがあります。
DTFプリントのプリント方法
1.転写用紙にデザインをプリントします
専用の印刷機(プリンター)でプリント用のシートにお客様のデザインをプリントします。
2.デザインのカッティング
専用シートに印刷されたデザインを機械で丁寧にカッティングします。
3.プリント
綺麗にカッティングされたシートを専用のプレス機でしっかりと熱圧着プリントして完成です。
DTFプリントの注意点
・画像のぼかし処理(グラデーションやドロップシャドウを含む透明度での色調整)をしたデザインは生地に印刷されませんのでご注意ください。
・DTFプリントは糊付けをする際に白インクを使用するため、白色のアイテムでも白インクがプリントされます。
・DTFプリントでは細い線のプリントが難しくなります。線や文字の太さは2pt (0.7mm)以上にしてください。生地によっては2pt (0.7mm)以上でもプリントできない可能性がありますので、できる限り太い線や文字の使用をお願いいたします。
・プリント部分へのアイロンはお避け下さい。
・ドライクリーニングはご遠慮下さい。
・プリントが溶けてしまうため、プリント部分に直接アイロンをあてないでください。DTFプリントとインクジェットプリントの違い
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シルクスクリーンプリント
昔からある定番の印刷方法がシルクスクリーンプリント。穴の開いた版を作り、インクを流して印刷していきます。定番なだけあり、一般的にお店で販売されている洋服やイベントグッズなどはシルクスクリーンプリントで製作されたものが多いです。
メリット1:大量生産するほど安い
企業イベントや学校のイベントなどでオリジナルTシャツを大量製作しなければいけない人は多いでしょう。そんな方にピッタリなのがシルクスクリーンプリント。
一度版ができてしまえば、同じデザインである限り何百枚と製作できます。作れば作るほど、1枚当たりの値段がお手ごろになるのがシルクスクリーンプリントです。
メリット2:アパレル商品のような美しい仕上がりに
アパレルメーカーが採用しているプリント方法だけあり、シルクスクリーンプリントは素晴らしい仕上りです。特に注目したいのは、インクが生地深くまで沈まないこと。そのため、濃い色の生地に薄い色をプリントしても発色良い仕上がりになります。
また、シルクスクリーンプリントで使用されるインクは色あせにくく、耐久性があります。繰り返し洗濯をしても、剥がれにくい性質を持っています。
デメリット1:色数が多いと割高になる
シルクスクリーンプリントは少量はもちろん、色をたくさん(5色以上)使うデザインには向いていません。版は1色ごとに製作されるので、色の数が多いほど版の数も多くなり、コストがかかってしまいます。
少ないカラーデザインを大量製作するためには、最適なプリント方法です。
デメリット2:特殊なデザインは印刷できない
版を使って印刷するという性質のため、シルクスクリーンプリントではグラデーションや半透明化処理などのような特殊なデザインの印刷はできません。
シルクスクリーンプリントが向いている方
- 同じデザインのアイテムを大量製作したい
- 1枚当たりのコストを抑えたい
【TMIX対応商品】
お手ごろTシャツ 537円~/定番Tシャツ 676円~/スポーツドライTシャツ 571円~/スリムTシャツ 671円~/VネックTシャツ 692円~/ラグランTシャツ 768円~/ヘビーウェイトTシャツ 810円~/ドライメッシュTシャツ 824円~/ライトポロシャツ 843円~/定番ポロシャツ 971円~/ライトドライポロシャツ 839円~/ラインポロシャツ 1,063円~/フィットライトプルパーカー 1,550円~/定番プルパーカー 1,819円~/定番ジップパーカー 1,969円~/定番ロングTシャツ 906円~/定番スウェット 1,490円~/ハンドタオル 376円~/フェイスタオル 512円~/マフラータオル 512円~/スポーツタオル 691円~/バスタオル 914円~/定番エプロン 1,050円~/キャンバスポーチ 478円~/クラッチバッグ 605円~
昇華転写プリント
昇華転写プリントとは、あらかじめ専用の紙にデザインを印刷して、印刷物を熱で気化して生地にデザインを染めこむ印刷方法のことです。インクジェットと同じく版を使う必要はないので、大量生産よりも少量生産に向いています。
メリット1:発色がとにかく良い
昇華転写プリントの最大の特徴は、デジタルデータに限りなく近い色合いを再現できるということ。特にグラデーションや写真の印刷が得意です。また、色が生地に染み込むため、自然な仕上がりに期待できます。
メリット2:インクのひび割れがない
インクが生地に染み込むため、耐久性が非常に強いです。洗濯してデザインが剥がれることがなければ、プリントにひび割れが現れたり、色落ちしたりすることもありません。
デメリット1:プリントできる生地はポリエステル素材だけ
昇華転写プリントの大きな弱点は、天然素材やナイロン生地のアイテムには印刷できないということ。熱で気化してインクが写るのは100%ポリエステルだけです。そのため、ユニフォームなどに昇華転写プリントは使用されます。
また、濃い色の生地の場合は色が沈んでしまうという問題も。インクジェットはホワイトインクを使用できるので、濃い色の生地でも高いクオリティーの仕上げにできます。しかし、昇華転写プリントはホワイトインクが使えません。そのため、濃い色の生地だとプリントカラーが沈んでしまうのです。こういった理由により、TMIXでは、即日ドライTシャツの白Tシャツのみに昇華転写プリントしております。
デメリット2:アイロンや乾燥機が使えない
昇華転写プリントは熱を利用して生地に印刷します。そのため、アイロンや乾燥機にかけると熱が再び気化して色落ち、もしくは他の衣服へ色写りする可能性があります。
また、使用されるインクが紫外線に弱いため、長時間紫外線に当たると色落ちする可能性があることも覚えておきましょう。
昇華転写プリントが向いている方
- 少量のアイテム製作したい
- 写真やグラデーションなどを美しくプリントしたい
- スポーツ系Tシャツを制作したい
【TMIX対応商品】
即日ドライTシャツは紫外線カットと吸水速乾性を併せ持ったスポーツにオススメのアイテム。軽く薄手ではありますが、透けすぎることもありません。洗ってもしわになりにくいので、アイロンは不要です。
まとめ
今回は、オリジナルTシャツの印刷によく使われる3つのプリント方法をご紹介しました。
オリジナルTシャツを作るときには、製作枚数や使用するプリントの特徴に合わせてデザインを楽しむといいですね。最後に、簡単な比較図を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください!
インクジェットプリント | シルクスクリーンプリント | 昇華転写プリント | |
枚数 | 少量向き | 大量生産向き | 少量向き |
色の数 | フルカラー対応 | 色の数は少ない方がいい | フルカラー対応 |
対応素材 | 多い | 多い | 少ない(ポリエステルのみ) |
グラデーションや写真プリントへの対応 | 強い | 弱い | 非常に強い |
2017.10.23
更新:2024.10.08