モバイルバッテリーを安全に使おう!事故の原因と選び方を解説します

2020.10.09
スマホやタブレット、ゲーム機器などモバイル機器ユーザーには欠かせないモバイルバッテリーですが、発火や発煙などの事故が多いと言われています。安全に使用するためにはどうしたら良いでしょうか?この記事ではモバイルバッテリーを安全に長く使用する方法を解説しています。選ぶポイントもご紹介しているので参考にしてみてください。
目次
- モバイルバッテリーとは?
- モバイルバッテリー事故の原因は?
- モバイルバッテリーは高温に弱い
- 保護回路の破損
- 製造過程での不備
- モバイルバッテリーを安全に使おう
- モバイルバッテリーの寿命はどのくらい?
- モバイルバッテリーを選ぶポイントは?
- デザインにもこだわってみませんか?
モバイルバッテリーとは?
モバイルバッテリーとは、スマホやタブレット、ノートPCなどを充電する携帯充電器です。
ここ数年では電子タバコやゲーム機器ユーザーからの需要が高まり街中や電車内などでも見かけることが増えてきました。
バッテリーの中身は主にリチウムイオン電池が使用されていて、従来の電池よりも軽量なのに容量が多く持ち運びを主とするモバイル機器にはもってこいの電池です。
モバイルバッテリー事故の原因は?
消費者庁にはモバイルバッテリーに関する事故情報が平成25年6月から令和元年6月末までに162件寄せられており、年々増加しています。
出典:消費者庁
モバイルバッテリーはスマホタブレット本体の充電切れの際大変重宝するアイテムですが、気を付けて使用しないと大きな事故につながってしまう可能性があります。どんなことが原因なのでしょうか?
モバイルバッテリーは高温に弱い
モバイルバッテリーに限ったことではありませんが、電池は全体的に高温に弱いです。
バッテリーの中身であるリチウムイオン電池は揮発性が高く、このことが原因の事故が多発しています。
0~40℃の範囲内で使用することを推奨しており、これを超えると劣化を早めたり発熱による火傷や発火事故につながってしまうのです。
発火となると目に見えて危険と分かるのですが、発熱の場合はポケットに入れている時にじわじわと症状が進み発見が遅れることも。
服が破けたり低温火傷になってしまったケースや、カバンの中で発熱してしまい他の中身に被害が及んだという事例も報告されています。
保護回路の破損
事故の原因には、モバイルバッテリーの中に設計されている保護回路(安全装置)が働かなくなってしまったことも考えられます。保護回路はモバイルバッテリーを安全に使用するためには欠かせない設計です。
保護回路の役割
- 過充電を防止(充電完了すると充電をストップする)
- 過放電を防止(電池がカラになったら放電をストップする)
- 短絡検出(回路がショートした場合電流を遮断する)
保護回路が破損、破壊されると上記の機能が正しく作動せず発煙発火につながってしまうのです。
製造過程での不備
製造段階で不備があったために事故につながることもあります。
モバイルバッテリーの中には保護回路の他にも充電回路などが精密に設計されていて、製造過程でほこりやゴミ、金属の欠片が入ってしまうと電極同士がショートし発火の事故になることもあり得ます。
その他設計自体に誤りがあり正常に動作せず事故につながったケースもあり、
自作のモバイルバッテリーやあまり知られていない生産元、海外製品に多くみられています
モバイルバッテリーを安全に使おう
モバイルバッテリー事故は増加傾向にありますが、正しい使い方をすれば安全に利用できる優秀アイテムです。
どのように使用すればいいのか、以下のポイントを押さえておきましょう。
高温に注意
モバイルバッテリーを安全に使用するためには「高温を避ける」ことが非常に重要です。
日の当たる場所や外気温よりも高温になる車内に置きっぱなしすることは大変危険な行為で、事故も多発しています。
夏の暑い日はもちろんのこと、秋冬でも気温が高い日はあるので油断は禁物。
また、モバイルバッテリーを充電しながら同時に放電させることも避けるべきポイントです。
充電しながらスマホやPCを使用するということは、食事を摂りながら走るようなものでエネルギーの動きが激しくなり大量の熱が発生します。このような使い方はリチウム電池の劣化が早まり故障の原因につながるので注意しましょう。
PSEマークを確認しよう
「PSE」とは、電気用品の安全基準をクリアした商品につけられるマークで、総務省が管轄になっています。2019年2月1日よりPSEのない製品の製造、販売、輸入は禁止されているので国産、海外製問わずPSEなしの商品は安全の基準をクリアしていない可能性があり危険です。
悪質なメーカーの商品には、「ホームページには ”PSE認証” と書かれているのに実際には何も書かれていない」という商品を販売しているので、通販で購入する場合はPSEの記載箇所が写真で確認できるものを選びましょう。
極端に安い商品は避ける
100均ショップでモバイルバッテーリーが販売されていますが、果たして安全性は確保されているのでしょうか?
実際は300円~500円の間で販売されているようですが、それにしても安いですよね。
モバイルバッテリーの販売価格は容量3000mAhの製品で2000円~4000円の価格帯が主流なので、10分の1ほどの値段です。
極端に価格の安い商品は、PSEがついていなかったりコンセントの接続部分がゆるいなど、欠陥がある可能性が高いので注意が必要です。
安全装置やその他必要な設計がされていない可能性もあり、安全が確保されていない危険性もあります。
そもそも数百円で製造できるような商品でないため、大手のメーカー担当者は「いったいどうやって作ったらその価格になるのか?」と首をかしげているそうです。
「安い=事故」 ではありませんが安全面を考えると、極端に安い商品は毎日の使用は控え一時的にサブ機器としての使用をおススメします。
圧力をかけない
モバイルバッテリーは一見頑丈のように見えても結構デリケートな機器なので、丁寧に取り扱うようにしましょう。
高いところから落としたり踏んでしまったりと外部からの衝撃が加わると、内部がショートして発煙や発火につながる恐れがあります。
気をつけたいのがお尻のポケットに入れたまま座ってしまう行為です。思いのほか強い圧力がかかるので内部に衝撃が加わっている可能性があります。
安全に使用するために、落としたり踏んでしまってへこみがあるほどの圧力がかかってしまった場合は、その後の使用に異常が無いか気を配っておきましょう。
異常を感じたら、使用を止めましょう!
モバイルバッテリーに異常を感じたら直ちに使用をストップしてください。
- 持てないくらいの熱
- 異臭
- リチウム電池の膨張
- 液漏れ
上記のような異常を感じたらすぐに使用を中止し、メーカに問い合わせて指示をあおぎましょう。
処分する場合は安易にゴミの日に出さず、安全に廃棄できる方法を確認してください。
リサイクルの対象になっている場合は、家電量販店やホームセンターなどに設置してあるリサイクルBOXや、モバイルバッテリーを購入した店舗で回収してもらえる場合があります。
モバイルバッテリーの寿命はどのくらい?
モバイルバッテリーを使用するなら安全かつできるだけ長持ちさせたいですよね。
バッテリーの寿命は、「〇年」というよりは「〇回」というように充放電を繰り返す回数によって表し、500回充電を保証しているメーカーが一般的です。
「フル充電した回数を1回とカウント」とし、週に2~3回モバイルバッテリーをフル充電させる場合であれば、3年近く使用できます。
より長持ちさせるポイントは、「過充電、過放電をしない」ことです。
リチウム電池は使用範囲をいっぱいいっぱいに使わないことで寿命が長くなります。電源が落ちる寸前まで充電をしなかったり、フル充電を保つよりも、残量20~80%くらいの範囲で使用することが効果的です。
モバイルバッテリーを選ぶポイントは?
モバイルバッテリーを選ぶときにはどんなところに気を付ければいいでしょうか?
1.容量で選ぶ
容量が多い=充電できる電気の量が多い ということですが、量が増えれば当然価格も上がります。
人気なのは、「モバイル機器1~2回分の充電容量」。
対象機器の電池容量をを超えるmAhを選ばOKです。iPhoneXであれば2,716mAh、iPhone11 Pro Maxなら3,969mAhと機種によってかなり差があるのでモバイルバッテリー購入前に確認しておきましょう。
2.最大出力で選ぶ
結構見落としがちなのが「最大出力(A)」です。
「モバイルバッテリーが送り出す電流値」のことで、この数値が低いと充電にかかる時間は長くなる、もしくは電流が不足して充電できない場合があるので注意です。
iPhoneの充電器は、1~2.4Aの3タイプなので、モバイルバッテリーには最低でも1Aは欲しいところです。
iPadの充電器は2.1Aと書かれているので、1Aしか出力の無いモバイルバッテリーでは充電ができない場合があります。(充電できたとしてもかなり時間がかかる)
必要な電流値はモバイル機器によって異なるので、確認しておきましょう。
デザインにもこだわってみませんか?
モバイルバッテリーは持ち運ぶものなので、サイズやデザインも重要です。
コンパクトなスティック型やスマホと同じくらいの大きさのものまで用途に合わせて様々なサイズが販売されています。
色は白、黒、シルバーが主流ですがピンクや赤などビビッドなカラーも少しずつ増えてきました。しかしまだまだバリエーションは少ないです。
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