キーホルダーに使われる金属パーツの種類と特徴

キーホルダーに使われる金属パーツの種類と特徴

キーホルダーに付ける金具パーツの種類には、さまざまなタイプがあります。金属パーツの形状によっては、キーホルダーを取り付けたい場所に不向きな種類も。注意して選ぶ必要があるので、早速見ていきましょう。

目次

ボールチェーン

引用元:Amazon

金属のボールがたくさんつながっている形状のチェーンです。
ノーマルな球体タイプのボールチェーンの他に、多面体にカットされたような形状のボールが連なっているタイプもあります。多面体タイプは、表面のカッティングのおかげでノーマルタイプよりも光を反射しやすくキラキラと光るので、チェーン自体に存在感があるのが特徴です。
ボールは小さなものから大きなものまで、サイズや太さにはさまざまなバリエーションがあります。ネックレスやブレスレットなどのアクセサリーとしても使えるので、用途に合わせて選んでいきましょう。

キーホルダーとして使う場合には、キーホルダーのパーツ本体がそれほど大きなボールチェーンを通せないので、やや細めのものを選ぶ場合が多いです。
ボールチェーンは、好きな長さに調節しやすいことがポイントです。チェーンの長さを決めてカットしたら、エンドパーツ(コネクター)でつなげて使用します。だいたいのボールチェーンには、エンドパーツが付属して販売されていることが多いです。キーホルダーとして使う場合にはあまり厳密に気にする必要はありませんが、チェーンの長さを決める際には、エンドパーツの長さも含めて計算しておきましょう。

以前のボールチェーンはシルバーのみのイメージでしたが、最近ではさまざまな色のものがあります。アンティーク調やゴールドカラーのメッキ、そしてカラフルな色にペイントされたものなどたくさんの種類があるので、キーホルダー本体の色に合わせてボールチェーンをカスタムすることも可能です。
材質は、一般的には鉄製や真鍮製が多いです。金属アレルギーが気になる方向けに、ステンレス製やゴールドフィルド製の材質も登場しているので、好きな材質のボールチェーンを幅広く選べます。

ボールチェーンのメリットは、汚れに強く、お手入れが簡単なので手軽に使うことができるところです。手芸店などでも定番品として取り扱っているので、手に入りやすいところも嬉しいポイントです。
デメリットは、ボールチェーンの端と端をつなぐエンドパーツが外れやすいので、知らないうちにキーホルダーを無くしてしまう危険性があること。対策としては、エンドパーツ端のボールチェーンが挟まっている部分を、ペンチなどでキュッと締めてチェーンが抜けないようにしてみましょう。もしくは、エンドパーツ部分を包んで外れにくくする保護チューブが別で販売されているので、合わせて使うことでキーホルダーの紛失を防ぐことができます。

ナスカン

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ナスカンは、フック部分(上部の物に取り付ける側)とDカン部分(下部のキーホルダーに繋がる側)、その間にある回転カンと呼ばれる3つのパーツで構成される金具です。
回転カンのおかげで360°柔軟に動くので、キーホルダーの他にも、あらゆる方向へ動くペットのリード用金具として使われることも多いです。フック部分が野菜のナスに似た形状であることから、ナスカンと呼ばれています。キーホルダーの金具として使う場合には、Dカン部分にリングがついているタイプがおすすめ。リング部分にキーホルダーを付けて使います。

ナスカンの種類は、フック部分の形状で主に分類されます。細長い筒状のところに上下させるレバーのついた「鉄砲ナスカン」や、フック部分のバーを内側に押し込む「網ナスカン」、レバーを上げ下げして装着する「レバーナスカン」タイプがあります。「イナスカン」は網ナスカンの一種ですが、押し込むバーの部分がやや細めの板状になっていることが特徴です。フック部分は、野菜のナスのような形の他にも、ファンシーなキーホルダーにピッタリなハート型や星型など、さまざまな種類があります。ナスカンのサイズ表記は、Dカン部分の内径サイズで表されています。Dカンの部分にも角型や楕円型があるので、キーホルダーの大きさや形状、雰囲気に合わせて選びましょう。

金属製のナスカンの場合、ダイキャストと呼ばれる、金型に溶かした金属(亜鉛やアルミ)を流し込む技法で作られています。この技法でさまざまな形状のナスカンを制作することが可能なので、バリエーションが豊富です。ニッケル・アンティーク・金メッキなどで表面処理されているので、好きな雰囲気のものを選んでみてください。他にもプラスチック製のナスカンもあるので、こちらもカラーが豊富です。

ナスカンをキーホルダー金具として使うメリットは、360°動くのでカバンの中などでいろいろな向きになっても柔軟に対応でき、壊れにくいということです。レバー式ナスカンを選べば、あまり力を入れなくても着脱が簡単にできるので、しょっちゅうつける場所を変えるようなキーホルダーにも向いています。先述のボールチェーンと比べても外れにくい仕様なので、バッグの外に取り付けても安心感があります。実用性重視の方におすすめの金具です。

二重リング

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二重カンとも呼ばれている金具で、その名前の通り、細い鉄線が二重に巻かれてリング状になったものを指します。
通常の線二重カンや、押し加工がされている押し二重カン、二重ではなく1周半程度の巻き加工がされている半二重カンなど、さまざまなバリエーションがあります。
材質は鉄製のものが多く、カラーではゴールド、シルバー、アンティーク調カラー(金古美)、銅といったカラーのメッキ処理がされています。金属アレルギーの人向けに、ステンレス製やチタン製、ゴールドフィルド製の種類も販売されるようになりました。キーホルダーの色味や雰囲気に合わせて選ぶと、統一感を出すことができます。
二重リングのサイズ表記は、(使用している金具線の太さ)×(内径)で表されます。ひとつの数字のみが書かれている場合は、それが内径を指します。

二重リングのメリットは、引っ張られる力に強いということ。キーホルダーやアクセサリーに丸カンを使っていることがありますが、丸カンは強く引っ張られる力には弱く、隙間ができやすい構造です。また、重すぎるチャームなどに使っても、チャームの重さに負けてしまい隙間ができやすくなります。丸カンは隙間ができると外れてしまうので、キーホルダーやファスナー部分など、強い力のかかるところには不向きです。二重リングは二重に巻かれているという構造上、引っ張られる力に強いので、丸カンのように隙間ができてしまうことがありません。ファスナー部分などに装着する時には、引っ張る力に強い二重リングがおすすめです。
デメリットは、鉄線の端が露出しているという構造上、引っかかって怪我をしやすいという点。日常での使用はほぼ問題ありませんが、小さなお子さんが使用する場合などは、少し注意が必要です。

二重リングは装着するとき、線と線の割れ目を広げて隙間を作りながらキーホルダーなどを通します。あまり大きく広げることが難しいため、厚みがあるものや幅が広いものに装着するには不向きなので注意が必要です。装着には若干の力とコツが必要で、爪でやると痛めてしまうこともあります。二重リングを広げるときには「スプリットリングプライヤー」という名称で販売されている道具があるので、それを使うのがおすすめです。

ワイヤーリング

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ワイヤーキーホルダー、キーワイヤー、キーチェーンといった名称でも呼ばれている金具です。ワイヤーと、ネジ式でワイヤーの両端を繋ぐクラスプという2つのパーツで構成されたシンプルな形状なので、カバンの中でかさばりません。
つけるキーホルダーやチャームを工夫して、オリジナルキーホルダーを作ることが可能です。手軽にチャームを入れ替えたいようなものに向いています。

金属製のものが主で、メッキによるゴールドやシルバーなどの他にもさまざまなカラーバリエーションが揃うのが特徴です。サイズやワイヤーの太さも豊富です。細い方が繊細で、太い方が無骨でタフなイメージなど、太さによって印象が変わってくるので、キーホルダーのチャームの雰囲気に合うものを選びましょう。
一般的に見かけることが多いのはワイヤーの端にネジのついたタイプで、クラスプ部分を回転させてワイヤーを外し、お好みのチャームやキーホルダーを通してから、再び金具同士をねじ込む要領で締めていきます。ネジ式なのでつけ外しが簡単にできますし、不意にぶつけただけでは外れにくいところがメリットです。ワイヤー部分は、外したときに真っ直ぐになろうとする習性があります。クラスプ部分からワイヤーを外した時の勢いで肌などに当たって怪我をしないよう、注意が必要です。

ねじ込み回転式なので外れにくく、ワイヤーだから丈夫といったメリットがある一方で、しっかり繋ぎ止めているクラスプ部分そのものがデメリットになってしまうこともあります。クラスプ部分やネジには多少の太さがあるので、チャームやキーホルダー側についている金具が小さい場合は、ワイヤーやクラスプが通りません。対策としては、細めのワイヤーリングに変えてみるといいでしょう。それでもチャームが通せない場合には、ワイヤー側ではなく、チャームやキーホルダー側の金具を開くことで対処しましょう。ヤットコなどを使い、チャーム側の金具を開いてワイヤーに引っ掛けてから金具を閉じます。チャーム側にカニカンなどの金具がついていれば、より簡単にワイヤーに繋げることができます。

キーフック

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釣り針のような見た目が特徴のキーフック。穴の部分にお好みのキーホルダーをつけ、フック部分をベルト通しやベルト、金具などに引っ掛けて使用します。
キーホルダーの金具として使うキーフックは、釣り針をイメージしたデザインのものが一般的です。細長いUの字になっているデザインのものが多いので、手軽に引っ掛けることができるところがメリットです。フックの先が引っかかる鉤状になっているので、外す際はその部分を少し押し込むようにして外します。
つけ外しの時は少しコツが必要ですが、キーフック自体が重厚な作りのものが多いので、丈夫なところがメリットです。少し耐久性は弱くなってしまいますが、フック自体が細いものを選べば、つけ外しにそこまでの力は必要ありません。力の弱い方でも安心して使いやすい金具です。
一方、見た目のデザインとしては優れていますが、Uの字型という形の特性上、なんらかの動きや、金具の方向次第で外れやすいところがデメリットです。鉤の部分に力がかかってしまうと、簡単に外れるので注意が必要です。もし外れるのが心配という場合は、カラビナタイプを選ぶといいでしょう。カラビナは元々、登山用具として使用されるジュラルミン製の丈夫なものが主ですが、最近ではキーホルダーなどの用途に使えるような、カジュアルな見た目のものが増えてきています。

キーフックは、シンプルなデザインから、トライバルなデザインまでさまざまな種類が充実しています。真鍮などの金属でできたものを選べば、重厚感のあるキーホルダーになるので、男性向けのファッションアイテムとしてもおすすめです。
組み合わせるチャームやキーホルダー次第では、かなりファッション性を意識したアイテムとして活躍してくれますよ。キーホルダーの金具としてキーフックを使用している割合は少ないので、見た目のインパクトがあっておすすめです。特に真鍮製のキーフックは、使い込んでいくうちに真鍮の色合いが濃くなっていくという特徴があります。
色の変化を楽しみながら、愛着の湧くキーフックに育てていくことも可能なので、長く使ってアジを出したい方におすすめです。

まとめ

いかがでしたか?お気に入りのキーホルダーを無くさないためにも、金具はキーホルダーをつけたい場所によって慎重に選んでいきましょう。
何を選べばいいか分からないという方には、丈夫で外れにくい「ナスカン」タイプのものがおすすめです!

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