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昇華転写プリントとは？メリット・デメリットと向いている生地など徹底解説

Tシャツプリントにも種類があることはご存じですか？

今回解説するのは、インクを生地に染み込ませ（転写させ）生地感を損なわせずに美しいフルカラープリントを実現した、昇華転写（しょうかてんしゃ）プリントです。

昇華転写プリントの大きな魅力は、デザインや写真をとにかく綺麗にプリントできること。また、昇華転写プリントが向いているTシャツタイプもあります。さっそく、昇華転写プリントについて見ていきましょう！

昇華転写プリントってなに？

昇華転写プリントとは、あらかじめ専用のシートにデザインをプリントした後、印刷物を熱で気化させ、密着させたポリエステル生地にデザインを染み込ませるプリント方法です。

昇華転写プリント

よく昇華転写プリントとフルカラー転写プリントは同じと誤解されますが、フルカラー転写プリントは熱で生地にデザインを張り付ける印刷方法。
それに対し、昇華転写プリントは熱で生地にデザインを染める印刷方法。生地に染めるというのが、昇華転写プリントの大きな特徴です。

簡単なイメージでいうと、アイロンプリントです。アイロンプリントもまた、アイロンの熱を利用してデザインプリントを行いますよ。昇華転写プリントも、基本的な仕組みはアイロンプリントと同じイメージです。発色性がとても良く、プリントに凹凸も無くてインクのひび割れもありません。

また、プリントに使われるインクは、色あせにくく耐久性があるので、洗濯で簡単に剥がれてしまう心配がありません。濃い色のTシャツなどでも発色良くプリントされるので、デザインを美しく綺麗にフルカラーでプリントできます！

昇華転写プリントのメリット・デメリット

昇華転写は現在主流のプリント方法の一つだけあり、数多くのメリットがあります。特に、発色の良さ・インクのひび割れのなさ・生地とデザインの一体感の3つのメリットは注目。しかし、知っておきたいデメリットも3つあります。ここからは、昇華転写プリントのメリット・デメリットを解説しましょう。

◎メリット1：綺麗に色のプリントができる

綺麗に色のプリントができる│昇華転写プリント

昇華転写プリントは、とにかく発色よく印刷できます。デジタルデータや画像データをそのまま転写できるので、細かいデザインや文字、そしてグラデーションの再現が得意。デジタルデータの色合いを限りなく正確にプリントします。

◎メリット2：インクがひび割れない

インクがひび割れない│昇華転写プリント

昇華転写プリントは色が生地に浸透するので、色落ちしたり、インクのひび割れが起きたりすることはほとんどありません。また耐久性が非常に強いため、繰り返し洗濯をしてもデザインに影響はなし。この耐久性は昇華転写プリントならではの魅力です。

◎メリット3：デザインと生地が一体化

デザインと生地が一体化│昇華転写プリント

昇華転写プリントは、デザインを生地に浸透させるプリント方法でしたよね。つまり、生地にデザインを貼り付けたような違和感が一切ない、美しい仕上がりとなります。

△デメリット1：ポリエステル素材にしかプリントできない

ポリエステル素材にしかプリントできない│昇華転写プリント

昇華転写プリントは、インクを熱で気化して素材に貼り付けますが、インクはポリエステルにしか定着しません。綿や絹、ナイロンなどの素材には十分に定着しないので、プリントできる素材が限られてしまうのです。

△デメリット2：濃色生地には向いていない

濃色生地には向いていない│昇華転写プリント

昇華転写プリントは、白色や淡色の生地との相性は抜群ですが、茶色や紺色などの濃色との組み合わせは苦手とします。濃い色の生地に昇華転写プリントをしてしまうと、デザインが生地に沈み込んだような印象になってしまうのです。濃色の生地にプリントしたいときは、シルクスクリーンプリントやインクジェットプリントなどがオススメ。