【特集】刺繡にはこんなにたくさんの種類が!世界の刺繍とその特徴

【特集】刺繡にはこんなにたくさんの種類が!世界の刺繍とその特徴

日本では芸能人が趣味としてやっていたり、アーティストもいたりと最近話題の刺繍ですが、実は世界にも国それぞれに刺繍の文化があります。

古くからの伝統で、民族衣装に刺繍を用いている国もあるようです。

今回は、そんな世界の美しい刺繍の中から、伝統的な10種類の刺繍を集めてみました。

知っているものがいくつあるか、ぜひ見てみてくださいね!

目次

織物のように美しい!スウェーデン刺繍(スウェーデン)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Atsukoさん(@gurigurio)がシェアした投稿 -

世界ではスウェディッシュウィービングやハックウィービングと呼ばれ、日本では「スウェーデン刺繍」としておなじみのスウェーデンの伝統的な刺繍は、世界的に人気が高いことで知られています。

太めの針で粗めの布の縦糸をすくいながら針を進め、階段の上下を繰り返すように完成させるため、織物のように美しいことが大きな特徴です。

シンプルなモザイク模様を思わせる種類が多く、糸の色の選び方やラインの描き方で自由自在のデザインを描くことができます。

明るくカラフルな刺繍がパッと目を引くだけでなく、とても可愛らしいため、女子の普段使いのアイテムに使うのにもおすすめです。

刺繍初心者でも、何度か繰り返すうちに模様を描くことができますよ。

花柄がキュート!カロチャ刺繍(ハンガリー)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

フェリシモ クチュリエさん(@couturier_by_felissimo)がシェアした投稿 -

ハンガリーの南部にあるドナウ川沿いの小さな街、カロチャで生まれた「カロチャ刺繍」は、古くからこの街に伝わる伝統的な民芸品としてハンガリーに浸透しています。

ハンガリー刺繍にはいくつか種類がありますが、その中でも赤や黄、青、緑、ピンクなどを使ったカラフルな「カロチャ刺繍」は、ハンガリーの文化的財産として世界的にも人気です。

その特徴は、もともと一般家庭の女性たちが、小さな女の子からおばあちゃんまで広く楽しみ、先祖代々受け継がれてきた庶民の文化であること。

そのため、難しい技術で織り上げるのではなく、持ち物に自ら花柄の刺繍を施したものが、元来の「カロチャ刺繍」として伝えられています。

中級者や上級者だけでなく、初心者の女性でもトライしやすいので、好きな色の糸を選んで作ってみてはいかがでしょうか?

スタイリッシュでおしゃれ!フランス刺繍(フランス)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

【atelier Ao】Mayu Kashimotoさん(@atelier.ao)がシェアした投稿 -

古くから、フランスのドレス姿の婦人が庭で優雅に刺繍を楽しむ光景を映画の描写として用いてきたほど、フランスには刺繍の文化が浸透しています。

フランス刺繍」はヨーロッパの女性の憧れで、裕福な上流階級の女性のたしなみとして長い歴史を持つ刺繍です

リネンやシーチングなど針が刺しやすい生地に、好きな図案を写し、刺繍糸でひと針ひと針ずつ刺していくことは地道ではありますが、少しずつ出来上がっていく過程を見て楽しむこともできるのではないでしょうか?

フランス刺繍は、世界的にも人気の刺繍で、シックな色味とエスプリの効いたデザインがおしゃれ女子の注目を集めています。

多くのステッチを学ぶことができる刺繍としても知られており、刺繍初心者が始めるのにも最適で、さらに極めたい中級から上級者にもピッタリです。

生地を限定するクロスステッチなどと異なり、刺す生地にこだわらない特徴は「フランス刺繍」ならでは。

フランス刺繍の針が一般的な縫い針のように先が尖っていることに起因しており、薄い生地から分厚い生地まで、幅広い種類の生地に刺繍を施すことができます。

和の伝統に心をくすぐられる!日本刺繍(日本)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Junco Ishiharaさん(@jcaramoca)がシェアした投稿 -

時を遡ること飛鳥時代、中国から仏教が伝来したことに端を発し、刺繍による仏像が数多く作られたことから始まった「日本刺繍」は、伝統文化として長い時間をかけて浸透した刺繍です。

現存する最も古い作品は、奈良県の中宮寺に伝わる天寿国曼荼羅繍帳で、推古天皇が聖徳太子の死を悼み、宮中の女官に制作させたものと伝えられています。

その後、江戸時代に入り、町人が染色技術に刺繍を加え着物を生み出したことで、さらに身近な存在になりました。

絹糸を絹の布に両手を使って刺しながら制作するのが特徴で、江戸風京風加賀風など種類も豊富。

空間を楽しむイメージで刺繍を入れる「日本刺繍」は、世界でも高い人気を誇っています。

色彩が柔らかな和ならではの味わいが楽しめますが、独学で技術を習得するには難易度が高く、中級者から上級者が教室に通ったり技術者に教わりながらトライするのに向いています。

独特のステッチに魅せられる!ヤオ刺繍(タイ)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

atelier Renさん(@atelier_ren_chiangmai)がシェアした投稿 -

タイの少数民族、ヤオ族の間で古くから伝えられてきた「ヤオ刺繍」は、独特のステッチを用いるタイの伝統的な刺繍です。

その特徴は、縦糸と横糸を平行に針を入れていくこと。

現在、世界的に知られるヤオ刺繍は、ヤオ族が他民族と交流するようになったことをきっかけに、元来のステッチとは異なるものが多いものの、本来の技法は糸を斜めにクロスさせない独特の種類を指します。

服飾小物も魅力ですが、タイの伝統衣装に施されたヤオ刺繍はなんとも粋で、タイの息吹が感じられる民芸品として人気が高いこともポイント。

元来の手法はかなり難しいと言われていますが、現代の主流のクロスステッチを用いた刺繍であれば、初心者でもチャレンジしやすいです。

ヤオ刺繍ならではの目の細かさや、生地一面に施された柄は、じっくりと時間をかけて制作することをおすすめします。

華やかな色彩が見事!中国刺繍(中国)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

@storch436がシェアした投稿 -

3000年の歴史を誇る「中国刺繍」は、シルクロードを通じ、ユーラシアのみならずヨーロッパとも影響を受け合いながら発展してきた刺繍です。

漢族の刺繍を中国刺繍と定義するケースが多いものの、本場中国では少数民族の間でそれぞれ伝えられてきた伝統柄も存在します。

どの刺繍も独自性が感じられ、特徴があり、広大な中国に伝わる伝統文化として各地で継承されています。

一般的には、平糸を用い、日本刺繍よりさらに極細の糸を使ったものが「中国刺繍」です。

中国刺繍の色彩は色鮮やかで、地域ごとに昔から伝わる伝統刺繍が残っています。

中国、日本両国とも養蚕が盛んで、自分たちで絹を作り出せたことから刺繍の技法が発展したとも言われています。

柄が緻密で、色合いが華やかなことが大きな特徴でもあり、日常使いの洋服や小物に施すだけでなく、飾って楽しむアートとしてもピッタリの刺繍です!

ショールやブラウスに最適!カシミール刺繍(インド)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

SunnySideTerrace *さん(@sunnysideterrace)がシェアした投稿 -

インドのカシミール地方に伝わる「カシミール刺繍」は、アリという特殊かぎ針を使うアリ刺繍と、刺し子タイプのニードル刺繍の2種類に分かれていることが大きな特徴です。

中でもニードル刺繍は、カシミール職人が極細の針を刺しながら丁寧に刺繍を施しており、ソズニ刺繍とも呼ばれています。

細密画をうかがわせる繊細なデザインが世界的に人気を集めていますが、長い時間をかけて手作業で完成させることがポイント。

ボーダー柄で3ヶ月から半年、ジャールと称される全体柄で1年から2年を要し、ジャマワールになると3年から4年の年月がかかります。

高い技術はもちろん、集中力と忍耐力が必要なため、価値の高い伝統工芸として愛されているのが「カシミール刺繍」です。

カシミール刺繍の職人の技を習得するまでには何年もトレーニングをしなければならなく、その技術を使って細密な刺繍を施したショールのデザインは芸術品と言えます。

ショールが有名ですが、シャツやブラウスも魅力的で、おしゃれ女子ならチェックしておきたいですよね。

人とはちょっと違った洋服や雑貨がほしい人におすすめです。

自分で刺繍すれば、より愛着が沸きそうですね。

レースのようで優雅!ハーダンガー刺繍(ノルウェー)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

diamond_day3さん(@diamond_day3)がシェアした投稿 -

ノルウェー西南に位置するハルダンゲル地方で育まれてきた「ハーダンガー刺繍」は、ノルウェーの伝統的な刺繍の技法です。

布の縦糸と横糸を抜き取りながら、残った糸を刺繍糸で束にまとめたりフチをかがるなどして透かし模様を作るドロンワークと呼ばれる技法を用い、繊細な柄を表現しています。

サテンステッチやブランケットステッチを使用しており、布の織り糸を切り抜いて透かし模様を作る手法は繊細で美しく、世界中で憧れる女子が多く、数ある刺繍の中でも人気の高い種類です。

古くから伝えられてきた伝統的な「ハーダンガー刺繍」は、白の麻の生地に白の麻糸を使い、星や花といったモチーフで幾何学模様を描いていくのが特徴です。

上品な色味も人気で、普段使いのストールやブラウス、ポーチなどにも最適。

自分で刺繍を施し、愛用してみてはいかがでしょうか?

鮮やかなカラーが印象的!イーラーショシュ(ルーマニア)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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ルーマニアのトランシルヴァニア西部のカロタセグに伝わる伝統刺繍の「イーラーショシュ」は、少数民族として生き残ったハンガリー人により受け継がれてきました。

大きな特徴は、赤を始め、黒や青、白を使った単色のステッチと、太いコードのようなラインを生かしたバリエーション豊富な図案で、モチーフの図案に沿って太い糸でザクザク刺す素朴さが人気です。

ハンガリー語で書く・描くを意味する「イール」を語源とし、麻の手織り布に直接図案を描いた後、刺繍を施します。

カロタセグでは女の子の誕生と同時に、後に嫁入り道具となる枕カバーやベッドシーツなどに「イーラーショシュ」を始め、子どもが成長すると子ども自身も刺繍作業に参加。

それから長い時間をかけて鮮やかな刺繍を完成させることから、嫁入り時に花嫁の器量を推し量るひとつとして浸透しました。

こうしたロマンチックな伝統を持つことから、世界的にも人気です。

ワンピースやエプロン、クッションやタペストリーなどあらゆる種類に適しています。

刺繍工芸発祥の地で誕生!グジャラート刺繍(インド)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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インドの最西端に位置するグジャラート州で受け継がれてきた「グジャラート刺繍」。

古くから各地で栄えたあらゆる種類の中でも、インドを代表する刺繍として伝えられてきました。

世界最古の刺繍工芸品が発見されたグジャラートは、刺繍工芸発祥の地とも呼ばれており、価値の高さでも折り紙付きです。大きな特徴はミラーワーク。

グジャラートを始め、砂漠で暮らすアジア各地の民族衣装に用いる手法で、小さな鏡の周りを糸でかがり留め付ける技法としてペルシャを起源に広まりました。

光を反射するため、悪いものを避けるお守りとして衣服に施されるようになり、砂漠で生きる人々が太陽光を反射させ、自分の位置を知らせる役割を兼ねていたとも伝えられています。

スカートの4分の3ほどにあしらった「グジャラート刺繍」が有名で、刺繍好きの女子の中には、無地のスカートを購入して刺繍を施す人もいるほど。

世界の刺繡に挑戦してみよう!

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Mariさん(@alec1228)がシェアした投稿 -

世界の各地に目を向けてみると、驚くほど多彩な種類に出会うことができます。

刺繍にハマればハマるほど、それぞれ特徴が異なり、ひとつひとつが個性を持った模様や技法であることがわかるはず。

初心者から上級者まで、女子を魅了する刺繍をさらに極めてみてくださいね。

もし刺繍するのが難しいと感じたら、専門の業者に頼むのも1つかもしれません。

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