オリジナルTシャツの堅牢度について

オリジナルTシャツの堅牢度について

目次

堅牢度って何のこと?

堅牢度って何のこと?

堅牢度(けんろうど)とは染料(せんりょう)などで染色(せんしょく)された生地の染色の丈夫さ(抵抗性)を意味しています。
Tシャツの生地自体のことではなく、プリント部分の「色の変わりにくさ」「色落ちのしにくさ」の試験を行い数値化するものになります。「プリント部分の丈夫さ」と思っていただければ分かりやすいかなと思います。

堅牢度(けんろうど)はJIS規格で定められており、試験方法も定められています。1級から5級までの9段階で表しており、数値が小さいほど堅牢度が低く色移り、色落ちがしやすくなります。逆に数値が大きいほど堅牢度が高いため、色移り、色落ちしにくいことになります。

堅牢度は1級から5級までの9段階で評価されます

オリジナルTシャツのプリントに関する洗濯堅牢度ついて

オリジナルTシャツのプリントに関する洗濯堅牢度ついて

プリントTシャツと白い無地Tシャツを一緒に洗濯したらプリントTシャツの色が白い無地Tシャツについてしまったことってありませんか?

洗濯堅牢度(せんたくけんろうど)は家庭で洗濯をしたときにプリント部分が色変わりをしないか、色移りがしないかを見る試験です。
試験は洗剤を使い、専用の試験機器を使って洗濯を行います。

プリントに関する洗濯堅牢度の表記には「変」と「汚」の記載があり、それぞれ何級か上記で述べた9段階の数字が記載されています。 「変」は「変退色(へんたいしょく)」のことで「汚」は「汚色(おしょく)」のことになります。
例えば以下のように数字の記載があったとします。
「変」→4
「汚」→5

「変退色」が4級、「汚色」が5級という意味になります。9段階で表記される数値で、どちらも良いというのがここでわかります。

オリジナルTシャツのプリントに関する摩擦堅牢度について

Tシャツ同士があたって摩擦が起きると、プリント部分の色が白いTシャツに移ってしまうこともあります。この摩擦でプリント部分の色が移ってしまうのを見るのが摩擦堅牢度(まさつけんろうど)試験です。

摩擦に関する試験は「汚色」についてのみ試験を行います。

摩擦の堅牢度を評価するのに2つの試験が行われます。
1つ目が「乾燥試験」、もう1つが「湿潤(しつじゅん)試験」というものです。

「乾燥試験」は生地を乾燥した綿布で約200gの荷重で100mmの長さを100回往復摩擦します。その摩擦で色落ちのしにくさである「汚色(おしょく)」の評価をします。
「湿潤試験」は濡らした綿布を使用します。濡らす程度もJIS規格で定められております。試験方法は「乾燥試験」と同様に行い「汚色(おしょく)」の評価をします。

乾いた状態と濡れた状態でそれぞれ試験をしているという意味になります。

「乾」と「湿」で表記され、数値はそれぞれ9段階の級数で表記されます。
級数が低いと、プリント部分の色移りがしやすいということになります。

また、摩擦の堅牢度試験は乾燥試験より湿潤試験の方が級数の数値が低くなることが多いです。それは湿潤させた綿布の水分により、生地表面が滑りやすくなるためだと言われています。分かりやすく言うと、濡れた状態のほうが色移りがしやすいということになります。

変退色とは

「変退色(へんたいしょく)」は色相、明度及び彩度を総合した色の変化のことで、「色の変わりにくさ」のことになります。変色と退色の両方の意味で「変退色」と呼ばれています。
堅牢度が低いと、下記の図のようにネイビーのTシャツを洗濯したら、色が落ちてしまい水色っぽく変色をしてしまいます。変退色をした(色変わりをした)ということになります。
※Tシャツの色で例に出していますが、堅牢度はプリント部分に関することになります。

変退色とは

汚色とは

「汚色(おしょく)」は染料などが添付白布に移行する「色移りのしにくさ」のことになります。

堅牢度が低いと、下記の図のようにネイビーと白のTシャツを一緒に洗濯をしたら、白いTシャツに色が移ってしまい水色っぽくなってしまいます。ネイビーのTシャツの色が白いTシャツに色移りがしたことでを「汚色」したことになります。
※Tシャツの色で例に出していますが、堅牢度はプリント部分に関することになります。

汚色とは

他にもあるオリジナルTシャツのプリントに関する堅牢度試験

他にもあるオリジナルTシャツのプリントに関する堅牢度試験

上記2つの「洗濯堅牢度」「摩擦堅牢度」以外にもJIS規格で定められた様々な試験が行われます。

耐光堅牢度

Tシャツを洗濯して、外から取り込んだときにプリント部分の色が薄くなっていたことってありませんか?これはいわゆる太陽の光で「日焼け」をしてしまっていることです。

耐光堅牢度(たいこうけんろうど)試験は人工的な光をあてて、光の作用によって色が変化しないかを見る試験です。光を当てる前と後で比較をし9段階の級数がこちらの試験も「色の変わりにくさ」である「変退色」のみを見る形になります。

汗堅牢度

Tシャツを着てスポーツなどをすると汗をかきますよね。Tシャツが吸収した汗でプリント部分の色が変わらないか、色移りしないかを見るのが汗堅牢度(あせけんろうど)試験です。

汗堅牢度試験は汗と同様の成分の液体を人工的に作って試験を行います。試験方法は酸性とアルカリ性の液体をそれぞれ一定時間浸けて荷重(かじゅう)をかけます。最後に37℃の熱で乾燥させ、色の変わりにくさである「変退色」と色移りのしにくさである「汚色」の評価をします。

水堅牢度

Tシャツを着てでかけたとき、突然雨に降られてTシャツが濡れてしまった経験があるかと思います。このときにTシャツのプリント部分が少し薄くなってしまうこともあります。

水堅牢度(すいけんろうど)試験では水に濡れた状態で荷重(かじゅう)をかけて、最後に37℃の熱で乾燥させます。このときの色の変わりにくさである「変退色」と色移りのしにくさである「汚色」の評価をします。

濡らした状態での試験は洗濯堅牢度試験と汗堅牢度試験がありますが、洗濯堅牢度試験は洗剤、汗堅牢度試験は人工的に作った汗を使っています。水堅牢度試験は水のみで濡らして試験を行います。

生地の色でも堅牢度が変わる!

ここまで堅牢度(けんろうど)の概要と、どのような試験が行われているか紹介してきました。
堅牢度は生地の色でも違いがあります。それは色が薄い色の生地は堅牢度が高く、濃い色の生地の方が堅牢度が低くなります。
白い生地のTシャツは堅牢度が高く、黒や紺は堅牢度が低いということですね!色落ちを気にする際は薄い色のTシャツを選ぶと良いです。
また、濃い色のTシャツと薄い色のTシャツを一緒に洗濯をしないほうが色移りの心配もなくなります!

生地の色でも堅牢度が変わる

堅牢度が低くても取り扱いに注意すれば安心!

堅牢度(けんろうど)が低いTシャツをもっていると、どのようにしたらいいか分からないですよね。薄い色のTシャツばかり着るのもおしゃれに限りがでてしまいます。

堅牢度の低いTシャツを持っていても取り扱いに注意すれば安心できます。薄い色のTシャツを守ることにも繋がります。

注意する項目は以下になります。
・濃い色のTシャツと薄い色のTシャツを分けて洗濯をする(色移りを避けるため)
・洗濯後は陰干しで、濃い色のTシャツと薄い色のTシャツが接触しないようにする(日焼け防止、色移りを避けるため)
・塩素系漂白剤は使わない(漂白力が強すぎて色落ちします)
・収納するときは濃い色と薄い色のTシャツを分けて収納(Tシャツ同士の摩擦を避けるため)

取り扱いに注意していただければ、堅牢度が低いTシャツも長く着れますよ♪


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