完成前から“お祭りモード!” 「AKASHI」のチームワーク強化に貢献したオリジナルパーカーのデザイン誕生秘話

完成前から“お祭りモード!” 「AKASHI」のチームワーク強化に貢献したオリジナルパーカーのデザイン誕生秘話

「時は金なり」――わたしたちの誰もが一度は耳にしたことのあるこの故事にあるように、時間は取り返しの付かない貴重なものです。社会人であればリアルマネーとも直結してきます。

この“時間”に焦点を当てたサービスが、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社様(以下、SNC)の提供する「AKASHI(アカシ)」です。

今回は、「AKASHI」の開発に携わられた法人サービス事業本部 bit-driver事業推進部 クラウドビジネス開発課 リーダーの渡邊謙人氏に、なぜこのようなサービスを始められたのか、また今後の展開、さらにTMIXオリジナルパーカーを注文されたいきさつなどについてお話を伺いました。

法人サービス事業本部 bit-driver事業推進部 クラウドビジネス開発課 リーダー
渡邊 謙人(わたなべ  けんと)

2006年ソニービジネスソリューション株式会社入社。法人専用ISP事業”bit−drive”事業部門の営業部にてISPやクラウドサービスを中心としたネットワークソリューションの提供を担当した後、クラウド型勤怠管理サービス”Internet Time Recorder”の専門営業グループのリーダーに従事。
現在はInternet Time Recorderサービス事業のリビルドと独立採算を目指した事業ユニットのユニットリーダーとして、AKASHIサービスの開発やデジタルマーケティングの推進等、事業運営全体の指揮・統括に従事している。

目次

  1. 洗練されたUIデザインをまとったクラウド型勤怠管理システム「AKASHI」
  2. デザイン性の高いUIを提供しているから、オリジナルパーカーもかっこいいものを作りたかった
  3. “お祭りモード”で、完成する前からチームワーク強化に貢献
  4. 「AKASHI」の名にふさわしく、業界の「標準時子午線」を目指す
  5. 今回、オリジナルパーカーの作成にご利用いただいたアイテム

洗練されたUIデザインをまとったクラウド型勤怠管理システム「AKASHI」

― まず、御社で提供されている「AKASHI」がどのようなサービスなのかお教えいただけますか?

渡邊謙人氏(以下 渡邊):2016年5月25日にリリースしたばかりの“クラウド型”の勤怠管理システムサービスです。つまり、PC、スマートフォンなど端末を問わず、社員であれば出退勤の打刻を、人事担当者であれば給与計算に必要な情報を集計・エクスポートをインターネット上で行えるようにしたツールですね。

もともと、2004年から「インターネットタイムレコーダー」という名前で同様のサービスを提供していて、当時は「画期的・先進的取り組み」ということで、各方面に取り上げていただくこともありました。

ただ、かれこれ10年以上提供してきており、足りないと思う点や、デザインに「古めかしさ」を感じるようになってきたため、「新たに作り変えよう」ということになり1年がかりで制作してきました。

AKASHIのサービスに対するこだわりと想いを語る渡邉さん。その意気込みを感じました。

― 新しい「AKASHI」と以前から提供されてきた「インターネットタイムレコーダー」。どのような点で違いを出すようにされたのですか?

渡邊:「インターネットタイムレコーダー」が世に出た2004年当時と比べて、最近の方たちは携帯やウェブサービスの利用に慣れてらっしゃると思うんですよね。そのような方たちが、「使いづらい」「古めかしい」と感じてしまうと、敬遠されてしまいます。それだけは避けたかったので、今どきのシステムを使い慣れている方たちでも直感的に操作でき「使いやすい」と感じていただけるように、UI(ユーザーインターフェース)の設計に力を入れています。

ただ、わたしたち中のエンジニアだけだと一般的な人たちと感覚がずれているところもあるので、外部のUI設計専門の会社に加わってもらい、「使いやすい」と思っていただけるようなデザインにしたところが特徴的な違いかと思います。

― 確かに、今風なすっきりとしていて洗練されたデザインという印象を受けます。

渡邊:機能的な面では差別化が難しいんですよね。勤怠に必要なものは法律で定められていますから。十数年「インターネットタイムレコーダー」をやってきていて、必要な機能は分かっていて、そこでの差別化は難しいな、と。なので、毎日使うお客様にとって「使いたい」と思っていただけるものにする、ということを意識しています。

会社の管理部門側がシステムを導入して「毎日きちんと使ってほしい」「申請してほしい」と考えているのに、社員側が「使いづらい」「面倒くさい」「使わない」となってしまっては導入した意味がない。この悩みはシステムを導入するお客様全てに共通する悩みでした。そこで「これだったら毎日使える」とユーザーに感じていただくことで、これまで管理者側とユーザー側が抱えていた「使ってほしい」「使いたくない」というギャップを、できる限りなくすようにしたところが、他サービスとの差別化を図れている点だと考えています。

― 見た目がとっつきにくいとそこで拒否反応が出てしまい、「使いたくない」ということにつながってしまうので、「毎日使いたい」と思わせるデザインは重要ですよね。実際に使っていると要望も出てくると思いますが、それはどのように汲み上げられるのでしょうか?

渡邊:画面右下を見ていただくと「チャット」というボタンがあり、そこに書き込んでいただくと、われわれに届くようになっているんですよ。

画面右下にチャット用のボタンがあり、押した後のチャット画面。

― 最近、そういう仕組を取り入れているサービスをよく見かけますよね。

渡邊:そうですよね。まだサービスを開始したばかりなので、要望は出てきていないのですが「とてもキレイなUIですが、誰が設計したんですか」といった声をちょうだいしているので、サービスに対する手応えを感じているところです。

デザイン性の高いUIを提供しているから、オリジナルパーカーもかっこいいものを作りたかった

― TMIXのオリジナルパーカーを作っていただいたきっかけを教えていただけませんか?

渡邊:展示会に出展し、PRする際、かっこいいユニフォームがあったらいいなぁというのがきっかけでした。

出来合いのものではあまりかっこよくありませんし、PR会社から提案していただいていたものも何だかしっくりこない。われわれの「AKASHI」はUIがかっこいいという自負がありますので、その中の人が着るユニフォームもかっこいいものにしたいと考え、自分たちでデザインした“オリジナルな”パーカーを作ることにしたんです。

― デザインなさったオリジナルパーカーを拝見して、まず感じたのは「かっこいい」でした!そのまま街に着ていけそうですよね。具体的にはどなたがデザインなさったのですか?

渡邊:実はわたしが。

― デザインに使われているのは何の写真でしょうか?

渡邊:サービストップ写真と同じ明石海峡大橋です。われわれの提供しているサービス「AKASHI」は時間の証跡、証明の「証(あかし)」という意味と、日本の標準時刻を決める子午線の町「明石(あかし)」の両方から取っているので明石海峡大橋を使いました。

写真も自分たちのオリジナルのものを使いたくて撮りに行ったのですが……プロが撮られたものを使用しています(笑)。

― そのこと、デザイン裏話として盛り込ませてください(笑)。ところでオリジナルTシャツやオリジナルパーカーを作っているところは星の数ほどありますよね。その中からTMIXをお選びいただいたのには何か理由があるのでしょうか。

渡邊:オリジナルのものを作りたいと言ったとき、ノベルティを製作する代理店から提案は頂いていたんです。でも、自分たちでやりたいと考えていたので、帰りの電車の中で検索して発見。帰宅後、自宅のPCで試しにTシャツをデザインしてみたら、意外と簡単に作れるということが分かり、選択肢に上がりました。

また、取り引きのあるKUFU(株式会社KUFU)さんでもTMIXを利用してオリジナルパーカーやTシャツを作っておられ「これはいいよ!」と紹介されましたし、よそではあまり見かけないようなライトオーガニックTシャツなど、ベースのラインナップが多いというのも決め手になりました。作ったのはオリジナルパーカーでしたが。

― 実際にTMIXを使っていただいていかがでしたか?

渡邊:とにかく、注文してから届くまでが速く、非常に良かったと感じています。

リリースの時、内外の関係者を含め30人ほどのローンチパーティーを開いたんですよね。で、「展示会じゃないけど、おそろいのものを中のメンバーみんなで着られたらいいなぁ」と思いつき、ローンチパーティー1週間前に10着を注文。パーティー前にきちんと届きました。

ローンチパーティでの一枚。オリジナルパーカーを着ているだけで特別なチーム感が漂っています。

また、仕上がりの満足度が高いと感じています。役員から「なんでオレの分がないのよ? え? XLサイズないの?」と言われるほどいいものができました。アイテムごとにサイズがしっかり掲載されていたおかげで、試着して選んだかのようにぴったりだったという点も良いですよね。

要望としては、決まった場所にしかできない仕様のようですが、もっとあちこちにプリントできるようになればなぁというところでしょうか。フードや袖にもオリジナル素材をプリントできたら、もっとかっこよくなると思うんですよね。

― 身頃だけでなく、袖などにもプリントできるようになれば、デザインの幅も広がりそうですよね。ご意見をありがとうございます!

“お祭りモード”で、完成する前からチームワーク強化に貢献

― ところで、オリジナルパーカーを着ていただくことで、チームメンバーまた周囲に何か変化はあったでしょうか。

渡邊:ほかの企業さんもそうだと思うのですが、わたしたちもオリジナルパーカーのおかげで連帯感が強まったように感じています。

これまでソネットで働いてきて、展示会などの“イベント時だけに着る”というTシャツはありましたが、着るのは本当にその時だけ。

もちろん作ろうとしたきっかけは「展示会でユニフォームとして着たい」というものでしたが、実際に作ったのはローンチパーティーに向けてでしたし、初めて着たのもその時。それにユニフォームなのにみんなが「欲しい、欲しい」と言ってくれるのも、なんとなくチームワークが強まったような気がしています。

デザインを考えている時も楽しかったですし、周りからも「はしゃいでいるなぁ」と言われるほど、ちょっとしたお祭りモードにもなりました。ローンチ前の忙しい時期でしたが、空気を和らげる一助になったのではないかな、と思います。

オリジナルパーカーで一段とチームの絆が深まったようです。とても良い雰囲気でした!

わたしたち「AKASHI」メンバーは、社内で営業や開発、お客様サポートなどさまざまな機能を持つ部署から集められたため、部署ごとにバラバラに動く企画メンバーよりはチームとしてまとまりがあると感じていますが、そのうちみんなで一斉にこのパーカーを着てみたいです!

「AKASHI」の名にふさわしく、業界の「標準時子午線」を目指す

― 最後になりますが、御社サービス「AKASHI」の今後の展開などをお聞かせいただけますか?

「AKASHI」をリリースしたのは5月25日。現在(取材日である6月16日)、40社ほどがトライアルで利用してくださっています。このように生まれたてのサービスではありますが、わたしたちは「インターネットタイムレコーダー」という勤怠管理システムを十数年提供し続けているので、何が必要で何が不要かという知見がありますし、最新の技術を取り入れてもいます。いわば、「老舗ならでは」の安心感と「最新の」技術を交えて展開しているのがこの「AKASHI」というクラウド型勤怠管理システムサービスです。

時間を管理するのは、わたしたち誰にとっても重要です。しかし、働き方がフレキシブルになっている今、単なる「勤怠管理」だけではその時間を管理しきれません。

勤怠管理の枠にとらわれず、「明石」が日本の標準時子午線の町であるように、「AKASHI」も業界で「標準時子午線」となるような、さまざまな“時間”を取り扱うデファクトスタンダードなサービスとなって、いろいろな働き方をする人たちを支え、時間の価値をしっかり計測するツールにしていきたい、と考えています。

背中のロゴマークはフードに被らないようにデザインされています。シンプルでかっこいいです!

― 「業界の標準時子午線」ですか。そのうち、個人向け時間管理サービスにも発展させていただけたら素敵ですね。本日はお忙しいところ、ありがとうございました!

今回、オリジナルパーカーの作成にご利用いただいたアイテム

程よい薄さで心地よい肌触り、そしてジャストサイズのシルエットで着られるということでこのスリムブレンドプルパーカーを選んで頂きました!こだわりのデザインも綺麗にプリントされており、ご満足して頂けたようです♪
商品についての詳細は、こちらのボタンから確認できます。
スリムブレンドプルパーカーの詳細を見る

取材協力

ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社
https://www.sonynetwork.co.jp/

AKASHI(アカシ)
https://ak4.jp/

渡邊 謙人さん


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